




慶州らしい景色を一度に味わうなら、草をまとった新羅の古墳の間を歩ける慶州大陵苑へ。王や貴族の墓が並ぶ史跡でありながら、木陰や池、季節の花がある公園として親しまれ、歴史を見る時間と静かに散歩する時間が自然につながります。ファンニダンギルと組み合わせやすく、古墳内部を見学できる天馬塚まで巡れば、景色だけで終わらない慶州散策になります。
古墳の曲線を眺めながら歩く公園
約12万6,500平方メートルの敷地には、大小23基の新羅時代の古墳があります。芝生に覆われた丸い墳丘がいくつも重なる景色は、石造りの遺跡とは違うやわらかな印象。高い建物の少ない園内では古墳の輪郭が空にくっきり浮かび、歩く位置によって見え方が少しずつ変わります。
大陵苑を代表する黄南大塚は、二つの墳丘が連なった大きな双円墳です。南側と北側から異なる副葬品が見つかり、男女を葬った夫婦の墓と考えられています。二つの丸い丘が一続きになった姿は遠くからでも分かりやすく、大陵苑らしいスケールを感じられる場所です。
園内には松林や池、ベンチもあり、古墳を一つずつ確認しながら急いで進む必要はありません。散策路はおおむね歩きやすく整えられ、子ども連れでゆっくり回る姿も目立ちます。観光地を次々と移動する日より、ファンニダンギルで食事をした前後に、景色を眺めながら気分を切り替えたい日に相性のよい場所です。
天馬塚では古墳の内側まで見られる
大陵苑の中で内部を見学できる古墳が天馬塚です。発掘時に、白樺の樹皮で作られた馬具の泥よけから天馬を描いた図が見つかり、その名が付きました。外から墳丘を眺めるだけでは分かりにくい墓の構造や埋葬方法を、内部の展示を通してたどれます。
天馬図のほか、金冠や金製装身具をはじめとする出土品についても紹介され、新羅王族の文化が想像しやすくなっています。緑の丘として見えていた古墳が、実際には多くの石や木材を重ねて造られた巨大な墓だったと分かると、その後に見る墳丘の印象も変わります。
第13代王・味鄒王の陵と伝わる味鄒王陵も、合わせて見ておきたい一基です。黄南大塚の規模、天馬塚の内部展示、王陵として伝わる味鄒王陵では、それぞれ見るポイントが異なります。散策中心なら景観のよい場所を選び、歴史も知りたいならこの三つを軸に歩くと、大陵苑の特徴をつかみやすくなります。

モクレンの一本木は花の時期以外も人気
黄南大塚の裏手には、二つの古墳の間に一本のモクレンが立つフォトスポットがあります。なだらかな墳丘を背景に枝を広げる姿が一枚の絵のように収まり、大陵苑で特に撮影待ちが発生しやすい場所です。週末や花の時期は列が長くなり、花が終わった季節でも順番を待つことがあります。
春は白いモクレンや桜、サンシュユ、夏は濃い緑やサルスベリ、池のスイレンが古墳の景色に色を添えます。花だけを目的にしなくても、青々とした枝葉や冬のシルエットが墳丘の曲線と重なり、季節ごとに違う写真になります。人の少ない状態で撮りたいなら、開苑直後から回るほうが計画を立てやすいでしょう。
大陵苑はNetflix映画『20世紀のキミ』で、主人公ボラが修学旅行の自由時間を過ごす場面のロケ地でもあります。映画を見た人なら、古墳が連なる少し幻想的な風景を作品の空気と重ねて楽しめます。特定の撮影地点だけを探すより、モクレンや池、竹林などをたどりながら歩くと、この場所がロケ地に選ばれた理由を感じやすくなります。
裏門から入るとファンニダンギルとつなぎやすい
ファンニダンギル側から向かう場合は、裏門から入るとモクレンのフォトスポットや黄南大塚へ進みやすくなります。裏門からモクレン、黄南大塚、天馬塚、味鄒王陵を巡り、正門側へ抜ける流れなら、園内の主な見どころをつなげられます。正門前の公営駐車場を利用する場合は、この順序を反対に考えれば大丈夫です。
主要な散策路は整備され、ベビーカーでも進みやすい一方、モクレンの撮影場所付近にはヤシマット状の路面があり、車輪を取られやすい部分があります。完全に平らな舗装路だけではないため、子ども連れでは撮影場所へ向かう区間をゆっくり進むと安心です。
夜まで開苑しており、照明を受けた古墳は昼とは違う静かな表情を見せます。ただし園内のすべてが均一に明るいわけではなく、一部の移動区間は暗く感じられます。小さな子どもとは離れず、初めてなら主要な観覧路を外れないほうが歩きやすいでしょう。

無料散策と天馬塚見学を分けて考える
大陵苑そのものは無料で、古墳やモクレン、池の周囲を散策するだけなら入場料はかかりません。園内の天馬塚は別料金で、大人₩3,000、青少年・軍人₩2,000、子ども₩1,000です。景色と写真が目的なら無料エリアだけでも楽しめますが、新羅の墓の造りまで知りたい人は天馬塚を組み込む価値があります。
正門は09:00〜22:00で、最終入場は21:30。裏門と天馬塚は09:00〜21:30です。年中無休ですが、閉苑間際は天馬塚まで見られる時間が限られるため、内部見学を優先する日は先に立ち寄ると落ち着いて回れます。
週末や催事日は周辺道路が混みやすく、公営駐車場も早めに満車になることがあります。慶州中心部の宿やファンニダンギルから動くなら、徒歩や公共交通を選ぶと駐車待ちを避けやすくなります。また、木陰のある区間はあるものの、真夏の日中はかなり暑くなるため、水と日傘を用意しておきたいところです。
古墳の歴史を深く見たい日は明るい時間に天馬塚まで、風景と散歩を楽しみたい日は開苑直後や夕方以降に。大陵苑は同じ場所でも目的によって歩き方を変えられるので、慶州観光の予定に合わせて見どころを選ぶのが似合います。
知っておくと得するコツ
- モクレン撮影は開苑直後が狙い目
- 真夏は水と日傘を持参
- 週末は公共交通か徒歩移動が無難
よくある質問
Q. 大陵苑の入場料はいくらですか?
A. 大陵苑の散策は無料です。園内の天馬塚は別料金で、大人₩3,000、青少年・軍人₩2,000、子ども₩1,000です。
Q. 開苑時間と最終入場は何時ですか?
A. 正門は毎日09:00〜22:00で、最終入場は21:30です。裏門と天馬塚は09:00〜21:30。年中無休です。
Q. 天馬塚では何が見られますか?
A. 大陵苑で唯一内部を見学できる古墳です。墓の構造や埋葬方法、天馬図や金冠などの出土品に関する展示を見られます。
Q. ベビーカーでも散策できますか?
A. 主要な散策路は整備され、ベビーカーでも回りやすい造りです。ただしモクレンの撮影場所付近には車輪を動かしにくい路面があります。
Q. 日本語の文化観光解説はありますか?
A. 文化観光解説は日本語にも対応し、案内時間は10:00〜17:00です。予約者が優先されるため、利用したい場合は事前に申し込むと安心です。
利用案内
- 見どころ・撮影スポット
- 天馬塚、皇南大塚、味鄒王陵、古墳の間に立つモクレンの木
- 設備・バリアフリー
- トイレ、園内各所にベンチあり
- 駐車場
- 大陵苑公営駐車場・ノドン公営駐車場は有料。チョクセム地区臨時公営駐車場は無料
- 公式サイト
- 公式サイト ↗
- 外国語対応
- 文化観光解説は日本語対応あり(10:00〜17:00、予約者優先)
クチコミ
口コミでは、丸みを帯びた古墳と緑がつくる景観、よく整備された散策路、季節の花を背景にした写真が好評です。天馬塚で新羅の歴史を学べる点や、主要路は子ども連れ・ベビーカーでも歩きやすいという声もあります。一方、週末の駐車場、モクレンの撮影待ち、真夏の暑さ、夜の一部区間の暗さには注意が必要です。
良い点
- 古墳と季節の草花がつくる景観が美しい
- 散策路が整い、ゆっくり歩きやすい
- 写真スポットが多く、季節ごとに映える
- 天馬塚で新羅の歴史を学べる
- 主要路はベビーカーで回りやすい
気になる点
- 週末・催事日は周辺渋滞と満車が早い
- モクレン撮影地は行列ができやすい
- 真夏の昼は暑く、夜は一部の道が暗い
こんな人におすすめ
- 新羅史と自然景観を一度に味わいたい人
- 写真を撮りながらゆっくり散歩したい人
- 子どもと歴史散策を楽しみたい人
こんな人には不向き
- 真夏の日中に長く歩きたくない人
- 混雑時も待たずに撮影したい人
旅行者チェック
- 待ち時間
- △モクレン撮影地は週末や花期に行列
※ NAVERの訪問者レビューをもとに編集部がまとめた内容です。
韓国での口コミ傾向
すべて見る(20件)
※ NAVERの訪問者レビューで多く選ばれたキーワードです。
記事更新 2026.09.26
営業時間・価格の確認 2026年9月
情報は変更される場合があります。訪問前に公式情報もご確認ください。
韓国で、行きたい場所が見つかる。