
北村で「韓屋は外から眺めるだけ」で終わらせたくないなら、白麟済家屋は立ち寄る価値があります。庭園と建物外部は無料で自由に歩け、予約制のガイドに参加すればアンチェやサランチェの一部内部まで見学できます。ドラマ『財閥家の末息子 Reborn Rich』『ジョンニョン:スター誕生』のロケ地としても知られています。

韓屋の中に残る「近代」を見つける
白麟済家屋は、昔ながらの韓屋をそのまま保存した家ではありません。1913年に建てられた近代韓屋で、伝統的な造りの中に、当時としては新しかった生活様式や建築技術が取り入れられています。この違いを探しながら歩くと、建物を見る面白さがぐっと増します。
注目したいのは、別棟に分かれることが多いサランチェ(客間棟)とアンチェ(母屋)が、屋内の廊下でつながっている点です。外へ出ずに二つの空間を行き来できる構造で、日本式の廊下や畳の部屋も設けられました。赤レンガ、ガラス窓、2階建ての一部など、一般的な伝統韓屋とは異なるディテールが随所に残っています。
特にガラスを多用した窓や扉は、室内と庭の景色をゆるやかにつないでいます。華やかな装飾を探すというより、廊下のつながり方や窓越しの眺め、韓国式と日本式の要素が接する部分をじっくり見るのがおすすめです。


庭園・中庭・後苑で表情が変わる
約2,460㎡の敷地には、門を入ったところから奥のピョルダンチェ(離れ)まで、性格の異なる空間が続きます。まず庭園側では堂々としたサランチェが目に入り、その先の中庭では、家族の生活空間だったアンチェを間近に見られます。同じ韓屋でも、来客を迎える場所と日常生活の場所で、建物の配置や見え方が変わるのがポイントです。
さらに奥の後苑へ進むと、緑の間を縫う小道の先に、こぢんまりとしたピョルダンチェが現れます。敷地内でも高い位置にあり、庭園や北村方向へ視線が抜ける場所です。大きな邸宅の中を移動しながら、開けた庭、中庭、木々に囲まれた離れへと景色が切り替わっていきます。
後苑へ向かう途中には高低差があり、階段が急に感じられる箇所もあります。建物だけを急いで一周するより、庭の小道や甕置き場、台所まわりなど、かつての暮らしを感じられる細部にも目を向けてみてください。


「白麟済が建てた家」ではない歴史
現在の名前から白麟済博士が建てた邸宅と思われがちですが、最初の建築主は当時の漢城銀行専務だったハン・サンリョンです。1913年に完成した後、漢城銀行や別の所有者を経て、1944年に外科医で白病院の設立者でもあるペク・インジェの所有となりました。一軒の家に、日本統治期から解放後へ続く複数の時代と持ち主の記憶が重なっています。
建築的・歴史的価値が認められ、1977年にはソウル特別市民俗文化遺産第22号に指定されました。2009年にソウル市が買い取り、修復を経て2015年から歴史家屋博物館として公開されています。単に豪華な古宅を見るのではなく、誰が建て、どのように受け継がれたのかを知ってから歩くと、同じ部屋や廊下も違って見えてきます。

ドラマの邸宅を現実の空間でたどる
格式のあるサランチェや広い庭園は、時代ものや財閥の邸宅を描く作品の舞台として使われてきました。映画『暗殺』、ドラマ『財閥家の末息子 Reborn Rich』に加え、キム・テリ主演の『ジョンニョン:スター誕生』もここで撮影されています。
『ジョンニョン:スター誕生』ではサランチェが撮影に使われました。画面で見た場所を探すだけでなく、ガラス窓や廊下、庭との位置関係を実際に確かめられるのがロケ地巡りとしての魅力です。ただし、作品に登場した屋内を自由に歩けるわけではありません。一部内部はガイド参加者に限られるため、ロケ地をしっかり見たい人は予約しておくほうが目的に合います。

自由見学とガイドは見られる範囲が違う
通常の自由見学は予約不要で、入場料も無料です。庭園、中庭、後苑を歩きながら建物外部を見学できます。一方、アンチェやサランチェの一部内部に入る展示解説はオンライン予約が優先され、各回約15人、所要時間は約30分です。定員に空きがある場合のみ現地でも受け付けます。
外国語ガイドは水曜16:00が日本語、木曜16:00が中国語、金曜16:00が英語です。回数や実施状況が変更される場合もあるため、参加したい場合は予約ページで希望日の枠を確認してください。自由見学だけなら、ガイドの時間に合わせる必要はありません。
開館は火〜日曜の09:00〜18:00で、最終入場は17:30。毎週月曜と1月1日は休館ですが、月曜が祝日の場合は開館します。展示館内には飲食物を持ち込めず、電子たばこを含めて禁煙です。オーディオガイドを利用したい場合は受付で申し出られます。

季節ごとに庭の色まで楽しめる
建築だけでなく、庭園も白麟済家屋を再訪したくなる理由です。春は木蓮やレンギョウ、ライラックなどの花が古い木造建築に色を添え、秋は赤く色づいた葉が階段や庭を覆います。雪の日や雨の日には屋根、石段、木々の色が落ち着き、晴天とは異なる静かな表情になります。
写真を撮るなら、庭園越しのサランチェ、中庭に囲まれたアンチェ、木々の奥に見えるピョルダンチェと、場所ごとに構図を変えられます。建物全体だけでなく、ガラス戸に映る庭や赤レンガと瓦屋根の組み合わせなど、近代韓屋ならではの細部も絵になります。


北村散策の途中で静かな庭に立ち寄りたい人にも、近代建築や韓国ドラマのロケ地を深く見たい人にも選びやすい場所です。内部まで見たいかどうかを先に決めて、自由見学と予約制ガイドを使い分けると満足度が変わります。
よくある質問
Q. 入場料はかかりますか?
A. 入場は無料です。庭園や建物外部の自由見学、予約制の展示解説ともに無料で利用できます。
Q. 見学には予約が必要ですか?
A. 庭園や建物外部の自由見学は予約不要です。アンチェやサランチェの一部内部を見学する展示解説はオンライン予約が優先され、空きがある場合のみ現地でも受け付けます。
Q. 日本語のガイドはありますか?
A. 日本語ガイドは水曜16:00に実施されています。各回約15人、所要時間は約30分です。運営状況により変更される場合があるため、予約ページで希望日の実施状況を確認してください。
Q. 開館時間と休館日は?
A. 火〜日曜の09:00〜18:00で、最終入場は17:30です。毎週月曜と1月1日は休館しますが、月曜が祝日の場合は開館します。
Q. 安国駅からどう行けばいいですか?
A. 安国駅(3号線)2番出口から徒歩約8分です。憲法裁判所方面へ進み、斎洞小学校の左向かいにあります。
利用案内
- 予約・利用条件
- 自由見学は予約不要で、見学できるのは主に屋外です。アンチェとサランチェの内部を巡る展示解説はオンライン予約優先(各回約15人、空きがある場合のみ現地受付可)。
- 所要時間
- 展示解説 約30分
- 見どころ・撮影スポット
- 庭園から望むサランチェ(客間棟)、中庭のアンチェ(母屋)、後苑のピョルダンチェ(離れ)
- 駐車場
- 専用駐車場なし。公共交通機関の利用を推奨。
- アクセス
- 安国駅(3号線)2番出口から憲法裁判所方面へ進み、斎洞小学校の左向かい。
- 公式サイト
- 公式サイト ↗
- 予約サイト
- 予約サイト ↗
- 外国語対応
- 外国語ガイドは水曜16:00が日本語、木曜16:00が中国語、金曜16:00が英語。外国人対象で予約優先、空きがある場合のみ現地受付可。運営状況により変更される場合があります。
- 利用ルール
- 展示館内への飲食物の持ち込みは禁止。大声での会話は控えてください。
- 喫煙・禁煙
- 館内禁煙(電子たばこを含む)
クチコミ
口コミでは、手入れの行き届いた近代韓屋と美しい庭園、四季折々の景観が高く評価されています。写真映えする場所が多く、北村を望む眺めや静かに散策できる雰囲気、無料の解説も好評です。一方、自由見学では入れる室内が限られ、詳しく見るには解説ツアーの予約が必要との声が目立ちます。
良い点
- 韓屋と庭園が美しく写真映えする
- 保存状態が良く歴史を学べる
- 比較的静かで散策や休憩に向く
- 北村を見渡す眺望が楽しめる
- 無料の解説が分かりやすい
気になる点
- 自由見学では室内公開が限られる
- 内部見学には解説予約が必要
※ NAVERの訪問者レビューをもとに編集部がまとめた内容です。
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