昌徳宮

チャンドックン · 창덕궁

4.59(NAVER口コミ 4,723件)
2026.09.25 更新
開館・開園時間
休館・休園日
  • 月曜休館。祝日・振替休日と重なる場合は開館し、次の平日が休館
最終入場
  • 各閉館時刻の1時間前
入場・利用料金

殿閣

  • 外国人19〜64歳 ₩3,000
  • 外国人18歳以下・65歳以上、韓服着用者は無料
後苑
  • 19歳以上 ₩5,000/7〜18歳 ₩2,500(殿閣券が別途必要)
住所
ソウル特別市 鍾路区 ユルゴク路 99
最寄り駅
安国駅(3号線)・3番出口
地図で検索:

ソウルの王宮で、建築と森をひと続きの景色として歩きたいなら昌徳宮です。地形を平らに作り替えず、丘や木々に沿って殿閣を配置した景観は、整然とした王宮とはまた違う柔らかな表情を見せます。殿閣だけなら予約なしで見学できますが、後苑まで巡るかどうかで滞在時間もチケットの取り方も変わります。

赤い柱と玉座が並ぶ仁政殿

王が暮らした時間を、地形に沿って歩く

昌徳宮は1405年、景福宮に次ぐ王宮として造られました。1592年に焼失した後、1610年に再建され、景福宮が再建される1867年まで約270年間にわたって事実上の正宮として使われました。歴代の王が長く暮らした場所だけに、国家行事のための堂々とした殿閣と、王族の生活が感じられる落ち着いた空間が隣り合っています。

大きな特徴は、左右対称の軸線を優先するのではなく、山裾の傾斜や周囲の自然を生かして建物を並べたことです。門を抜けるたびに視界の向きや建物との距離が変わり、王宮を正面から眺めるだけでなく、路地や庭を歩きながら少しずつ全体像をつかんでいきます。この自然と建築の調和が評価され、1997年にユネスコ世界遺産へ登録されました。

韓服姿の人が歩く宮殿中庭

仁政殿から楽善斎へ、王宮の表情が変わる

最初に押さえたいのは、国王の即位式や外国使節との謁見などが行われた正殿・仁政殿です。広い前庭には官位を示す品階石が並び、中央の石道と二層の屋根が王宮らしい緊張感をつくります。内部の玉座と日月五峰図まで視線を向けると、単に大きな建物を見るだけではなく、ここが国家儀礼の舞台だったことが伝わります。

仁政殿の近くにある宣政殿は、王が臣下と政務を行った建物です。青い瓦屋根を残す珍しい殿閣で、仁政殿の堂々とした造りとは異なる端正な姿が印象に残ります。大きさだけを追わず、瓦や軒、扉の色と文様を見比べると、殿閣ごとの役割の違いが分かりやすくなります。

彩色天井と吊り灯籠

さらに進むと、王の執務空間だった熙政堂や、王妃の生活空間だった大造殿があります。伝統的な宮殿建築の中にガラス窓や照明、西洋式家具が取り入れられた痕跡があり、朝鮮王朝末期から大韓帝国期へと移り変わる時代を感じられる一帯です。公開範囲から建具や室内のしつらえに目を向けると、昌徳宮が長く使われ続けた王宮だったことが見えてきます。

楽善斎まで来ると、雰囲気はぐっと静かになります。華やかな丹青を施さず木の風合いを生かした建物で、大韓帝国最後の皇室家族が暮らした場所でもあります。壮麗な仁政殿から素朴な楽善斎へ歩く流れそのものが、昌徳宮の幅広い歴史を知るコースになっています。

彩色軒下に座る韓服の二人

後苑まで見るなら、別チケットを先に確保

昌徳宮らしい自然との調和を深く味わえるのが、王室庭園の後苑(フウォン)です。丘や谷の地形を大きく変えず、芙蓉池や愛蓮池の周囲に亭や書庫、生活空間を配置しています。池に面した芙蓉亭と宙合楼、住宅建築の演慶堂などをたどると、装飾を前面に出す庭園ではなく、森の中へ建築が溶け込む構成がよく分かります。

石畳の先に立つ夜の正殿夜空へ伸びる大樹と軒

後苑は殿閣エリアとは別料金で、指定時刻・定員制です。オンライン券は観覧日の6日前10:00から前日まで販売され、当日券は09:00から現地で先着販売されます。解説への参加は任意ですが、入場できる時間はチケットで決まるため、殿閣を見てから成り行きで入るより、後苑の回を基準に全体の順序を組むほうが動きやすいです。

所要時間はコースによって約70〜90分。後苑券に殿閣の入場料は含まれないため、両方のチケットが必要です。特に4〜5月と10〜11月はオンライン券、当日券とも早く売り切れやすく、後苑を旅の目的にするなら事前予約の有無が満足度を左右します。

春の花と秋の紅葉は美しいぶん、混雑も考えて

春は紅梅や梅などの花が殿閣や石塀に重なり、秋は後苑を中心に木々が色づきます。赤い柱、丹青、瓦屋根と季節の色を一緒に収められるため、建築だけでなく風景写真を楽しみたい人にも相性のいい王宮です。門を通して次の殿閣が見える場所や、仁政殿の前庭、楽善斎周辺も撮影場所としてよく選ばれています。

夜に照らされた彩色殿

一方で、春の花の時期や週末、連休は入口や人気の撮影場所に人が集まりやすく、写真の順番を待つ場面もあります。静かな王宮を独占するような場所ではないため、撮影を重視する場合は待ち時間も含めて予定に余裕を持たせたいところです。個人の記念撮影はできますが、商用撮影には事前許可が必要です。

殿閣1時間か、後苑を加えてじっくり巡るか

殿閣エリアの基本コースは約2.1km、所要時間の目安は約1時間です。初めてなら、仁政殿から宣政殿、熙政堂・大造殿を経て楽善斎へ進むと、儀礼、政務、生活という王宮の役割を順番に追えます。後苑も見る場合は、ここに約70〜90分を加え、予約した入場時刻に間に合うよう殿閣の見学量を調整します。

夜空に浮かぶ二層の楼閣

殿閣エリアは大半が平坦で、一部にスロープもあります。ただし高い基壇を持つ建物には近づきにくい場所があり、後苑には急な坂や未舗装の土道もあります。ベビーカーや車いすで殿閣を中心に巡ることはできますが、後苑まで予定する場合は路面と天候を確認しておくと安心です。

開館は2〜5月と9〜10月が09:00〜18:00、6〜8月が09:00〜18:30、11〜1月が09:00〜17:30で、最終入場はいずれも閉館1時間前です。月曜は休館ですが、祝日・振替休日と重なる場合は開館し、次の平日が休館になります。日本語の定期解説は殿閣が水・金・日曜11:00、後苑が同じ曜日の13:30なので、建物の用途や庭園の構成まで知りたい人はこの時間を軸にすると、景色だけでは見落としやすい歴史にも触れられます。

よくある質問

Q. 昌徳宮の見学には予約が必要ですか?

A. 殿閣エリアの自由見学は予約不要です。後苑は指定時間・定員制の別チケットが必要で、オンライン予約または当日09:00からの現地先着販売を利用します。オンライン券は観覧日の6日前10:00から前日まで購入できます。

Q. 入場料はいくらですか?

A. 殿閣は外国人19〜64歳が₩3,000です。外国人18歳以下・65歳以上と韓服着用者は殿閣を無料で見学できます。後苑は19歳以上₩5,000、7〜18歳₩2,500で、殿閣券が別途必要です。

Q. 見学にはどのくらい時間がかかりますか?

A. 殿閣エリアは約2.1kmで、目安は約1時間です。後苑はコースにより約70〜90分かかるため、両方を見る場合は予約した後苑の入場時刻を基準に予定を組んでください。

Q. 開館時間と休館日は?

A. 2〜5月・9〜10月は09:00〜18:00、6〜8月は09:00〜18:30、11〜1月は09:00〜17:30です。最終入場は閉館1時間前。月曜休館ですが、祝日・振替休日の場合は開館し、次の平日が休館になります。

Q. ベビーカーや車いすでも見学できますか?

A. 殿閣エリアは大半が平坦で、一部にスロープがあり移動できます。ただし基壇の高い建物には近づきにくい場合があります。後苑には急坂や未舗装路があり、雨天後はぬかるむこともあるため注意が必要です。

記事更新 2026.09.25

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