
景福宮の西側で、昔の銅貨を模した葉銭(ヨプチョン)を手に、自分だけの弁当を作れるのが通仁市場です。好きな料理を少しずつ選ぶ過程そのものが楽しく、食事というより市場を巡る小さなアクティビティに近い感覚。大規模な食べ歩き市場ではなく、コンパクトな商店街だからこそ楽しめる体験です。

まずは葉銭を手に、弁当づくりをスタート
葉銭は市場内の顧客満足センター2階で購入します。弁当容器を受け取ったら、葉銭を使える店を探しながら市場へ。すべての店舗が対象ではなく、「通」のマークがある弁当カフェ加盟店でのみ利用できます。
初めてなら、すぐに料理を買い始めるより、どの店が参加しているかを軽く見てから選ぶと全体をつかみやすいです。市場は大きすぎないため、店頭の料理を比べながら歩く時間も楽しみの一部になります。

市場の店舗は朝から営業していますが、葉銭を使う弁当カフェは別時間です。火〜金曜は11:00〜15:00、土・日曜は11:00〜16:00で、葉銭販売もそれぞれ15:00、16:00まで。月曜と毎月第3日曜は弁当カフェが休みなので、葉銭体験が目的なら市場全体の営業時間だけを見て出かけないようにしましょう。
通仁市場らしい一品はキルムトッポッキ
通仁市場を代表する料理のひとつが、キルムトッポッキ(油炒めトッポッキ)です。餅をたっぷりのソースで煮込む一般的なトッポッキとは異なり、油と調味料で炒めて仕上げます。市場では、油と醤油で味付けしたタイプと、唐辛子を使った辛いタイプが紹介されています。
甘辛いソースが絡むトッポッキを想像していると、油の風味や唐辛子の存在感が強く感じられるかもしれません。この独特の作り方を面白いと感じる人がいる一方、好みが分かれる料理でもあります。最初から弁当の大半を一品で埋めるより、通仁市場ならではの味を試す一品として選ぶと、葉銭弁当の楽しさを生かせます。
タッコチとパンチャンで、自分好みに組み立てる
タッコチ(鶏串)は、容器に入れやすく、歩きながら店を選ぶ葉銭体験とも相性のよいメニューです。味付けや種類は店舗によって異なるため、店頭で実物を見ながら選べます。口コミでもタッコチを気に入ったという反応が見られ、主食系の料理だけでなく串物も加えたいときの候補になります。

もうひとつ、この市場らしさを感じやすいのがパンチャン(韓国の家庭料理のおかず)です。惣菜店の料理を少量ずつ選べるので、一軒の食堂で一品を注文するのとは違い、食べたことのないおかずにも手を伸ばしやすくなります。色や量だけで決めず、調理されたタイミングや温めてもらえるかを店頭で確認すると、作り置きの料理を避けたいときの判断材料になります。

揚げ物やタッカンジョンについては、冷めていた、衣がしんなりしていたという評価が繰り返されています。すべての店や料理に当てはまるわけではありませんが、温かさや食感を重視するなら、出来たてかどうかを見てから選ぶのが無難です。
約70店に、ソウルの日常が詰まる
通仁市場は葉銭弁当で知られていますが、本来は地域の暮らしを支える伝統市場です。約70店のうち、食堂や惣菜店など食品関係の店が多く、青果、鮮魚、精肉も扱います。観光向けの軽食だけが並ぶフードホールではなく、近所の人が夕食の材料やおかずを買う日常が同じ通路に混ざっています。


さらに、衣類や靴を扱う店、洋服のリフォームや靴の修理を受ける店もあります。流行の韓国ブランドをまとめて探す場所ではありませんが、昔ながらの商店街を歩きながら、食品店と生活用品店が隣り合う風景を見られるのが魅力です。持ち帰り品を探すなら、ハングァ(韓国の伝統菓子)など、移動中にも扱いやすい食品を店頭で見比べられます。
店舗ごとに営業時間や休業日が異なり、葉銭が使える範囲も限られます。市場全体を一つの店のように考えるより、それぞれの商店をのぞきながら気になるものを探す場所として歩くほうが、この市場の雰囲気に合っています。
コンパクトさと混雑は、先に知っておきたい
通仁市場は、広蔵市場のような大きな市場を想像すると小さく感じます。葉銭対応店や料理の種類も、期待していたほど多くなかったという評価が繰り返されています。たくさんの屋台料理を一度に制覇する場所というより、葉銭という仕組みを楽しみながら数品を選ぶ体験に重きを置くと、実際の規模とのギャップが小さくなります。
料理の量や品質に対して割高に感じたという反応もあり、店による差は見逃せません。市場がコンパクトだからこそ、先に一周して料理の状態や葉銭対応店を確認してから選ぶ余地があります。珍しい仕組みに気を取られず、通常の市場と同じように店頭の商品を見て決めるのがポイントです。
購入した料理は弁当カフェ3階の飲食スペースで食べられます。ただし、週末や昼どきは利用者が集中し、席が足りなくなることがあります。家族や複数人で利用する場合は、料理を集める前に飲食スペースの状況も見ておくと動きやすいでしょう。
景福宮と西村を歩く日の、体験型ランチに
通仁市場は景福宮駅2番出口から徒歩8分ほど。景福宮を見学したあと、西村の路地や小さな店を巡る途中に組み込みやすい立地です。市場だけを大きな買い物先として訪れるより、周辺散策の中でランチと市場見学を一緒に楽しむコースに向いています。

葉銭を渡して自分で料理を選ぶ流れは、子どもにとっても市場での買い物を体験しやすい仕組みです。一方、豊富な品数や料理の完成度だけを優先したい人には、物足りなさが残る可能性があります。通仁市場を選ぶ理由は豪華な品ぞろえではなく、ソウルの生活市場を歩きながら、一食を自分の手で組み立てられることにあります。
よくある質問
Q. 葉銭弁当はどのように利用しますか?
A. 市場内の顧客満足センター2階で葉銭と弁当容器を受け取ります。葉銭は「通」のマークがある弁当カフェ加盟店のみで利用でき、購入した料理は3階の飲食スペースで食べられます。
Q. 葉銭弁当を利用できる曜日と時間は?
A. 弁当カフェは火〜金曜11:00〜15:00、土・日曜11:00〜16:00です。葉銭販売も火〜金曜は15:00、土・日曜は16:00まで。月曜と毎月第3日曜は休業します。
Q. 葉銭は市場内のすべての店で使えますか?
A. すべての店では使えません。「通」の加盟店マークがある店舗が対象です。営業している店や選べる料理は訪問時によって異なります。
Q. 食べ物以外には何を扱っていますか?
A. 青果、鮮魚、精肉のほか、衣類や靴を扱う店があります。洋服のリフォームや靴修理に対応する店舗もある、地域密着型の市場です。
Q. 車いすで利用できますか?
A. 市場の主入口は段差がなく、車いすでアクセスできます。顧客満足センターには車いす対応トイレもあります。
買い物ガイド
- 取扱商品・ブランド
- 惣菜・飲食、青果、鮮魚、精肉、衣類、靴など。衣類のリフォームや靴修理を扱う店舗もあります。
- 支払い方法
- 地域通貨(紙・カード・モバイル)、ゼロペイ
- 配送
- 一部店舗で配達に対応しています。
- 駐車場
- 市場東側入口(チャハムン路側)の約40m区間:09:00〜17:00は2時間無料
- シンギョ公共駐車場:有料、市場から徒歩約400m
- ヒョジャドン公共駐車場:有料、市場から徒歩約300m
- アクセス
- 景福宮駅(3号線)2番出口から徒歩8分(515m)。葉銭は市場内の顧客満足センター2階で購入します。
- 公式サイト
- 公式サイト ↗
- ペット同伴
- ペット同伴可
- バリアフリー
- 主入口は段差がなく、車いすでアクセスできます。
- トイレ
- 顧客満足センターに車いす対応トイレがあります。
- 利用ルール
- 葉銭は「通」マークのある弁当カフェ加盟店で利用できます。
クチコミ
口コミでは、葉銭に替えて弁当箱を持ち、気になる惣菜を少量ずつ選ぶ体験が子ども連れを中心に好評です。一方、食べ物の種類が期待より少なく、作り置きで冷たい、揚げ物が硬い、量に対して割高という指摘が繰り返されています。週末の昼は混雑し、座席を確保しにくいことがあります。
良い点
- 葉銭で少量ずつ選ぶ体験が楽しい
- 子どもと市場遊びを楽しめる
- 気になる惣菜を少しずつ試せる
気になる点
- 食べ物の種類が期待より少ないとの声
- 冷たい料理や硬い揚げ物への指摘あり
- 量に対して割高と感じる声が多い
こんな人におすすめ
- 子どもと市場体験を楽しみたい人
- 少量ずつ食べ歩きたい人
- 景福宮観光と組み合わせたい人
こんな人には不向き
- 料理の種類と出来たて感を重視する人
- 静かな昼食や確実な席を求める人
旅行者チェック
- カード払い
- △支払方法は店舗ごとに確認が必要
- 待ち時間
- △週末の昼は混雑し、席待ちの声あり
※ NAVERの訪問者レビューをもとに編集部がまとめた内容です。
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記事更新 2026.09.25
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