
旅の準備 · 韓国旅行ガイド
韓国の食事マナー|残してもいい?立膝・器・左手のルール
器を持たない、スプーンでご飯を食べるなど、日本と違う韓国の食事マナーをまとめました。食べ残しや座敷での座り方、目上の人との食事で気をつけたいことも紹介します。
シリーズ韓国旅行のマナー2/6
韓国の食事は、日本と同じくご飯と汁物、おかずが並ぶスタイルです。見た目は似ていても、器の扱いやスプーンの使い方には違いがあります。食堂や焼肉店で気まずい思いをしないための基本を、ポイントを絞って紹介します。

日本との主な違い
| 日本 | 韓国 | |
|---|---|---|
| 器 | 手に持って食べる | テーブルに置いたまま食べる |
| ご飯・汁物 | 箸・お椀に口をつける | スプーンで食べる |
| スプーンと箸 | 箸が中心 | スプーンと箸を持ち替えて使う |
| 目上の人との食事 | 特に決まりはない | 目上の人が食べ始めてから箸をつける |
この4つを押さえておけば、ほとんどの場面で困りません。
器は持ち上げない
韓国では、ご飯茶碗や汁物の器を手に持って食べるのは行儀が悪いとされています。器はテーブルに置いたまま、スプーンや箸で口元まで運びます。左手は器に軽く添えるか、膝の上に置いておきます。
昔から金属の器が使われてきたため、熱い料理を手で持ちにくかったことが理由のひとつと言われています。いまも食堂ではステンレスのご飯茶碗(공기/コンギ)がよく使われていて、実際に持つとかなり熱いです。
ご飯はスプーン、おかずは箸
ご飯と汁物はスプーン、おかずは箸で食べるのが基本です。ご飯をスープに入れて食べるのも、韓国ではごく普通の食べ方です。
- スプーンと箸は同時に持たず、使わないほうはテーブルに置きます。
- 食べている途中で器の上に渡して置くのは避けます。
- ご飯にスプーンや箸を突き立てるのは、法事を思わせるので良くないとされています。日本と同じ感覚で大丈夫です。
食堂ではスプーンと箸がテーブルに用意されていないことも多く、テーブルの引き出しや、壁ぎわの筒に入っています。自分で取り出して、紙ナプキンを敷いた上に置いて使います。

鍋やおかずはみんなでつつく
チゲ(韓国の鍋料理)やおかずは、みんなで同じ器からつつくことがよくあります。取り箸を使わず自分の箸やスプーンで取っても失礼にはなりません。気になるときは、取り皿(앞접시/アプチョプシ)をお願いすれば出してもらえます。
残してもいい?
少し残しても失礼にはなりません。年配の方の中には「残さず食べる=足りなかった」という感覚の人もいて、ほんの少し残すくらいがちょうどいいと考える人もいます。一方で、最近は食べきれる分だけ取る人が増えています。
小皿のおかず(반찬/パンチャン)は無料で、おかわりできる店が多いです。おかわりをお願いするときは「반찬 더 주세요(パンチャン ト チュセヨ/おかずをもう少しください)」と伝えます。セルフコーナーから自分で取る店もあるので、食べきれる分だけ取るようにしましょう。
座敷では立膝でもいい
床に座る座敷席では、男性はあぐら、女性は片膝を立てて座るのが伝統的な正しい座り方とされています。女性の立膝は、韓服(チマチョゴリ)を着ていた時代の習慣だそうです。日本では行儀が悪く見える座り方ですが、韓国では失礼にはなりません。
とはいえ、いまは男女ともあぐらや横座りで座る人が多く、旅行者はどちらでも楽な姿勢で大丈夫です。座敷に上がるときは靴を脱ぎます。
目上の人と食べるとき・左手のルール
韓国の人と一緒に食事をするなら、次のことを覚えておくと安心です。
- 食べ始め:いちばん年上の人が箸をつけてから食べ始めます。
- ペース:目上の人より先に食べ終えて席を立たないようにします。
- 渡すとき・受け取るとき:物は両手で渡します。片手のときは、右手で渡しながら左手を右腕か胸元に軽く添えます。左手だけで渡すと失礼だと感じる年配の方もいます。
- お酒:注ぐときも両手で、飲むときは顔を少し横に向けます。詳しくは韓国のお酒のマナーで紹介しています。
若い世代や親しい間柄ではそれほど厳しくないので、あまり緊張しなくても大丈夫です。
焼肉店ではハサミが活躍
焼肉や冷麺、キムチを切るときは、キッチンバサミを使います。店員さんがテーブルで肉を切ってくれることも多く、ハサミを使うのはごく普通のことです。注文の仕方や会計の流れは韓国の飲食店での注文の仕方にまとめています。そのほかの旅のマナーは韓国旅行のマナーと注意点からどうぞ。
韓国で、行きたい場所が見つかる。